大学準硬式野球の用具(使用球・使用バット)、北海道リーグ・リーグ戦について
大まかに言えば、外が軟式ボールで内が硬式ボール。
硬式ボールが表面を皮で覆い糸で縫われているのに対し、準硬式野球のボールの表面は軟式と同じくゴム製。飛距離は硬式ボールよりもやや落ちるが、軟式ボールと比べるとだいぶ大きい。ボールの中身は硬式ボールと同じ材質のため、体に当たると当然痛い。
平成18年度から軟式野球でボールの改良が行われたことにより、準硬式野球でも平成19年度から全国的に新ボールでの大会開催となる。尚、新ボールは表面の溝が少なくなり、従来のボールよりも空気抵抗を受けにくく、変化球のキレが増し、飛距離が伸びることなどが予想される。(画像はナガセケンコー株式会社:ケンコーボール H号(H))
【バット】
大学の硬式野球は木製バットを使用しているのに対し、準硬式野球では金属バットを使用している。バットの規定は高校野球ものと同様で、5年程前に高校野球でバットの規定が改正された際、準硬式野球もそれに引き続き改正がなされた。
大学生が金属バットでボールを打つことでとても速い打球が生まれるため、準硬式野球はとてもスリリングな野球といえる。
【北海道リーグ】
大学硬式野球では札幌六大学と北海道6大学の2つのリーグがあることに対し、 準硬式野球は北海道で1つのリーグである。1部リーグ6校、2部リーグ6校、その他は3部リーグで戦う。毎年6月にリーグ戦が行われ、このリーグ戦こそが4年生の集大成であり、最も熱い大会である。基本的に1部の1位と2位のチームが全国大会である全日本大学野球準硬式選手権大会に出場し、3位のチームが清瀬杯全日本大学選抜準硬式野球大会に出場する。また、秋には秋季大会として1部から3部までの全チームでのトーナメント戦を行う。その大会で特に活躍した選手達で北海道選抜を編成し、全日本大学9ブロック対抗準硬式野球大会に参加する。
【リーグ戦】
北海道リーグでは主に、札幌麻生球場、野幌総合運動公園野球場、北広島緑葉球場を試合会場として行う。何部がどこの球場という決めはなく、この3球場を1年ごとに回るかたち。なので、1年生の時に試合をした会場に、4年生時に戻ってくるということになる。しかし、平成18年度からは選手の要望に答え、道産子球児にとっての聖地、円山球場も会場とすることが決まっている。